お口の4つの働き

6月4日~10日は歯と口の健康週間です。ご自身のお口に関心を持ってお口を健康に保つことが、お口の働きをしっかり維持できるとともに健康な生活を長く送ることができるポイントになります。

 

皆さんはお口がどのような働きをしているかご存知ですか?
今回はお口の働きの中でも①食べる、②言葉を話す、③豊かな表情をつくる、④からだを守るといった4つの働きをご紹介します。

 

①食べる

食べる

食べるためには、食べ物を取り入れる「摂取」、細かく噛んで唾液とよく混ぜ合わせ食べ物を飲み込みやすくする「咀嚼」、それらを飲み込む「嚥下」と言った一連の動作を無意識に行っています。

その中で味や温度を感じるなど様々な感覚を使って食べています。

虫歯や歯周病が原因で歯を失ってしまったり、よく噛めない・飲み込みにくい・むせる・味を感じにくいなど、気が付きにくい口腔機能の軽微な低下(オーラルフレイル)は見逃しやすいため、お口のケアや早めの対応が大切です。

 

②言葉を話す

言葉を話す

唇や舌、歯、お口周りの筋肉などを使って言葉を話し、コミュニケーションをとっています。

しかし歯が抜けたままになっていたり、唇や舌などお口周りが動かしづらいなどのトラブルは、発音がしづらくなってしまいます。

虫歯や歯周病は、早期発見・早期治療、そして予防しましょう。また、普段から食事の時によく噛んだり、お口の体操をすることも、はっきりした発音に効果的です。

 

③豊かな表情をつくる

豊かな表情をつくる

言葉だけでなく、表情もコミュニケーションをとるために欠かせません。表情を作るためには、口周りの筋肉が大きな役割を担っています。言葉を話すときと同様に、よく噛む、お口の周りの体操をするなど筋肉をしっかり動かし、豊かで若々しい表情を保ちましょう。

 

④からだを守る

からだを守る

お口はからだの入り口です。そのため、お口の中で分泌される唾液には、様々な免疫物質や抗菌物質が含まれており、外から浸入してくる菌などを防ぐ働きがあります。さらに、お口をきれいにして、虫歯を防ぐ効果もあります。唾液は加齢、ストレスや疲れ、薬の副作用などにより減少します。よく噛んだり、唾液腺マッサージをすることで、唾液の分泌を促し、からだの健康を守りましょう。

 

今回はお口の4つの働きを紹介しましたが、この他にも、噛むことで脳への刺激を与えたり、正しい姿勢を作ったり、食いしばることで力を発揮したりなど、お口の働きは全身に関わっていることがわかります。お口のちょっとしたトラブルぐらい…と侮らずに、定期的な⻭科健診や正しいお口のケアでお口から全身の健康を守りましょう。

 

参考

e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-001.html

 

一般財団法人日本口腔保健協会 https://jfohp.or.jp/okuchikenko_navi/senior/index.html

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