虫歯や歯周病といった病気の治癒を目的とした歯科治療ではなく、歯本来の機能に見た目の美しさをプラスするのが審美歯科治療です。歯が持っている機能的な側面と審美的な側面、その両面に焦点をあて、患者様に適した口元の健康美を求めていきます。
どんなに美しい修復物であっても、機能面において最も優れているのは天然の歯です。そのため当クリニックでは、審美歯科治療においても、できる限り自分の歯を残すことを念頭におき、機能面も重視した審美治療に取り組んでいます。
見た目の美しさだけでなく、口腔内で十分に機能すること、よく噛めることも大切なポイントです。反面、周囲組織(歯肉やリップライン)との調和や見た目の美しさも軽視できませんので、白さだけでもなく機能性だけでもない「全体のトータルバランス」を考えた、患者様に最適な治療をご提案しています。
日本の歯科治療では日常的に銀歯が多用されていますが、この素材は、安全面で疑問視されることが多く、現在、欧米諸国ではほぼ利用されていません。
にしお歯科クリニックでは、デメリットの多い銀歯を、身体に優しいメタルフリー素材に置き換える治療に取り組んでいます。特に審美歯科治療においては、金属素材を使用しないセラミックやジルコニアをお勧めしています。セラミックやジルコニアを主に利用することで、見た目的にも美しい口元にすることが可能です。
銀歯は電位を帯びやすい素材のために、細菌の塊であるプラークを引き寄せるという欠点があります。
また、銀歯は歯と接着することができないので、セメントの脱落も起こりやすいと言えます。その結果、自分の歯と修復物の間に隙間が出来てしまい、その隙間から引き寄せられたプラークが容易に侵入して、虫歯が再発するリスクが高くなります。
銀歯は長期間使用すると金属腐食が起こり、金属イオンが溶け出します。それにより、銀歯の表面が劣化していきます。
さらに銀歯は歯科用金属として硬すぎるので、かみ合わせる力によって歪みが生じることです。少し古いデータですが、修復物の平均耐使用年数を調査した統計があります。残念なことに、銀歯の耐久年数は平均7年という統計が出ています。
銀歯は長期間使用すると金属イオンが溶け出します。金属イオンが溶け出すことにより、金属アレルギーになる可能性があります。
金属のイオン化したものが、皮膚のタンパクに結合して、本来、体がもっていない構造のタンパクができあがると、免疫がこれを異物とみなして、拒絶反応(金属アレルギー)を起こします。銀歯の成分であるパラジウムはイオン化しやすく、歯科金属アレルギーを引き起こしやすい金属です。
「銀歯が目だって気になる」「欠けた前歯をキレイに修繕してほしい」といった悩みに対応するための審美歯科メニューについてご紹介します。
自然に見える素材によって相手に与える印象を変えたり、詰め物を相手から見えなくしたりすることで、普段の生活が楽しく充実したものになる。それが、審美歯科が「歯の美容整形」ともいわれるゆえんでしょう。
白く透明感のあるセラミック(陶器)を使用した人工歯です。内部に金属を一切使用していないため自然な色合いが再現でき、また審美性にも優れていることから、主に前歯の治療に適しています。
金属の被せ物や変色した被せ物を白くしたい場合や、古い差し歯を取り替える場合、さらには、奥歯に使用された金属の詰め物を目立たなくしたい場合などにも使用します。ただし、強い力が加わると破損する恐れがあるため、歯ぎしりが強い方やかみ合わせが不自然な方は注意が必要です。
人工ダイヤモンドとして使用されるジルコニアの上からセラミックスを焼き付けたクラウンです。
オールセラミックでは、連結したブリッジなどに強度の点で不安があります。そういった場合にジルコニアセラミックを選択すると、強度を上げると同時に、天然歯と同等の透明感を出すことが可能です。
虫歯を削りとった後に、セラミックを詰める方法です。奥歯の詰め物には金属をよく使用しますが、口を大きく開けた時に気になることがあります。そこで、この詰め物を歯と同じ色に合わせて、目立たないようにするのがセラミックインレーです。